【考察】須藤凜々花結婚騒動がここまで大きくなった背景
AKB選抜総選挙にてMNBの須藤凜々花(すどうりりか)さんが結婚発表したニュースと、それに関連した芸能人の発言や週刊誌の動向が世間を賑わせています。何か珍しいことのように感じたので、騒動が広がった背景を考えてみました。
騒動の内容は上記のように、恋愛禁止であるアイドルにも関わらず突然の結婚発表をしたことはもちろんだが、TV中継もされた大舞台での発表ということで特に注目を集めた模様。
加えて、選抜総選挙がファンのCD購入により順位が決まるために、須藤さんを応援するためにお金を使ったファンの反応等も注目されています。
今回これだけ大きな騒動に至ったのにはどんな理由が考えられるでしょうか?下記3つの理由を推察しました。
①アイドル本人が直接結婚発表をしたこと
アイドルの結婚報告は昔からありましたが、その多くはマスコミの発表を通じたものでありました。もちろん中には、自ら発表した場合もありましたが、それでも第一報はFAX等で事務所発表やブログなどを通じた間接的な報告が主だった印象があります。
そんな中、須藤さんは本人の口から直接発表したことに、大きなインパクトがあったのではないかと思います。しかも編集番組ではない生中継での言葉であり、事前にもその情報が出回ってはいなかったために、大きな反響になったのでしょうね。
そして、須藤さんはその場で全ての詳細は語ることなく後日話すとしたところにも、様々な憶測を呼ぶことになり、噂やニュースが乱発されたこともあります。
②ファンがお金をかけて立たせた舞台(総選挙)だったこと
ファンがCDを買った結果の晴れ舞台だったために、そのファンに対する裏切りであるとの見方が広まり、ファンの気持ちや動向を気にかける人が大勢いました。今も昔もアイドルというものはファンあってこそであり、その関係性は断ち切ることができない相互的なものです。ファンはCDやグッズの購入を通じて応援を続け、アイドルは感謝やイベント、発信する言葉や行動でこれに応えます。今回の発表はその関係性を壊す行為と捉えられました。
また、世間の意識として「アイドル=光、ファン=影の存在」のところもあるんじゃないかなと。ファンとはオタクに連想されるようなマイナスイメージを纏った存在なので、あまり注目されることはないのですが、今回は「光」であるアイドルのイメージが損なわれたことで、その影にも光が当たっている、言うなれば負のイメージの逆転が起きている状況なのかも。
③多くのAKBメンバーや芸能人の動向に注目が集まったこと
関連するAKBのメンバーやそれ以外の芸能人たちのコメントにも注目が集まりました。とりわけ、AKB各団体のメンバーや卒業生の反応が取り上げられ、その多くが著名人であったことも一因でしょう。通常の芸能人のスキャンダルでは、それに対して発言する著名人(ご意見番)は「さんま、和田アキ子、北野武、松本人志、有吉」など決まった人の反応が取り上げられることが多いのですが、今回はそこに加えてAKBメンバーが加わったことで、ますます拡散していきました。
拡散力のある発信源の数が多くなったこともポイントでしょうね。
というわけで、直感的に当たり前のことしか書いていないですが、上記のような要因で須藤凜々花さんの結婚発表騒動が大きくなったのかなと思います。
また、総選挙もマンネリ化する中でのサプライズとして予め企画されたもの、との噂もありますが、仕組まれたものにせよ須藤さん個人の判断によるものにせよ、世間からの注目をAKBに集め続けるシステムが実によく機能していますね。
モノにせよサービスにせよ、一度形作られたブランドは初めは売れていても、新しいニュースや革新がないと次第に廃れていきます。定期的に新しい価値を提案し続け成長していくことで、長年続く強いブランドなっていくのですが、AKBグループはこのようにブランドの再活性化とでもいうべき、付加価値をつけることにとても長けているなと感じました。