スノークラブの社会解析

マスマーケターが社会事象に対して大雑把に考えを書いていきます。

淡い思い出のブルネル大学よもう一度

お題「もう一度行きたい場所は?」

 

こう聞かれた時に、脳裏によぎったのが学生の時に2週間だけ行ったイギリスのヒースロー空港近くの大学の、、はてなんだっけ。

というわけで必死に記憶を辿り思い出したところ、ロンドンの西部に位置する王立のブルネル大学(Brunel University London)でした。

 

Welcome to Brunel University | Brunel University London

 

①ブルネル大学あれこれ

場所は下記のようにロンドンの西側に位置していて、ロンドンまでは約1時間といったところでしょうか。近辺にはアップルやコカコーラなどの大企業も集まっています。

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学生数は2015年時点で学部で9800名、院生で4300名、合計15000名弱と、日本だと東京大学くらいの人数になります。ただし、イギリスの人口は6500万人と日本の約半分なので、そう考えると中々の規模を誇ります。

ちなみにイギリスの大学進学率は56%と日本の63%(いずれもUNESCO統計)よりもやや低くなっています。ただし、これは統計元によっては数値が異なっており高等教育の定義の違いによるものになるとのこと。なお、イギリスの学部は3年、大学院は1年で卒業が可能なのでそこら辺も日本の大学との違い。

さてブルネル大学に戻りますが、IT分野などの産学連携を中心に幅広い専攻があり、工学系の評価は高くなっています。ランキングでみても、QSで世界345位(18年)と日本だと神戸大学がそのあたりなので、まずますの評価。また、積極的に留学生も受け入れており、2000人以上の留学生がいます。

 

 

②英語と日本人の類似性を感じた体験

というわけで前置きが長くなりましたが、このブルネル大学の寮に英語を学ぶ短期研修的な扱いで2週間ほど滞在していたことがありました。キャンパスは下記のように緑もありつつ、近代的な建物が並んでいました。

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こんな大学で、英語を学ぶプログラムに参加していたのですが、このプログラムには日本だけではなく、スペイン、フランス、ポーランドチェコなどのヨーロッパの各国からも学生が集っていました。その当時高校生だったので、外国の人は皆英語ができるとなぜか思い込んでいた私に、ヨーロッパ人でも英語を勉強するんだ、なるほどと印象に残ったことをおぼえています。ただその基礎素養といいますか、同じルーツを持つインドヨーロッパ語族だからとでもいいますか、彼らは英語に対してそこまで抵抗をもっておらずに、すんなりと馴染めている様子でした。

各国の生徒とも自国の友達とつるむことが普通なのですが、特に日本人はその傾向が強かったような気がします。考えてみればこれもあたりまえの話で、日本が島国で村文化で、とか言葉が違いすぎるとか、そんな理由もあるにはあるけれども、まず人間は自分と姿形が似ているものに対して安心感と親近感をおぼえるために、必然的にその人たちでまとまるのだな〜と。

視覚の情報は想像してる以上に行動に影響を与えていて、例えば道端で自分より小さなお年寄りが困った様子で歩いてきたら、警戒心などほとんどなく「どうしました?」と言える気がしますが、自分より大きくて強そうな黒人が困った?様子で向かってきたら、警戒しながら距離を気にしてしまいます。

外国への留学で日本人同士はまとまりすぎて、他と干渉しないなんて話はよく聞きますが、馴染みのないストレスを感じる環境においては視覚的に自分と似たものへ回帰していく類似性の法則が強く働くのでしょうね。(もちろん自分には足りないもの、持っていない異文化への憧れを抱いて、相補性がうまく働いた結果そこに溶け込んでいく人もいます)

 

③青春チックな思い出

私はこのプログラムでの授業の合間に、カラフルなパーカを着て座って本を読んでいたところ、なぜか興味をもってくれた東ヨーロッパの女性と仲良くなり、トキメキを覚えつつ、それから毎日ベンチでたくさん語り合ったり、一緒にみんなでパーティをしたのが本当に良い思い出でした。その人が日本の文化に興味があり、英語も堪能だったので自分にとっても助かりましたし、異性ということで思春期的に意識したのもあったのかもしれません。会話の内容など詳細は思い出せませんが、最後の日に私が日本に帰る際の早朝に、泣きながらバスを見送ってくれたことは鮮明に記憶にあります。。

なので、大人になってからあの場所にもう一度行ってみたいな、、と思いつつもなかなかイギリスまで足が伸びないのですが、いつか行けたらいいな〜〜。(いつかと書いてる時点で実現しなさそう。。)